親子の価値観の違い〜視点の数が増えた家族旅行〜
先日、80歳になったおばあちゃんのお祝いをしてきました!
といっても、母が毎年親孝行で連れてっている熱海花火大会旅行に急遽同行させてもらった感じです!笑
息子、私、母、おばあちゃんの4世代が集まりました(*´ `*)
以前お話しさせて頂きましたが、おばあちゃんは認知症です。
息子も初めての旅行、どんなコラボレーションになるのかドキドキしていました!
何がどれくらい必要なのか。
何に注意すればいいのか。
前日に慌てて準備しました(^_^;)
やっぱり荷物多くなっちゃいますね!笑
おばあちゃん
おばあちゃんの認知症は相変わらず進んでいて、毎月会っている息子にも、初めて会うと言ったり。
自分が私の「おばあちゃん」ていうこともわからなくなっていました!
それでも、自分のリュックには自分のものより「渡そうと思って」ってお菓子や庭からとってきたきゅうりを持ってきてくれたり、、、
介護福祉士の母は、認知症の方にとって、1番のストレスは普段通りの生活ができないことだと言います。
でも、たまには刺激を受けてほしい。綺麗なものを見せたい。好きなことをしてほしい。楽しんでほしい。死ぬまでにやりたいことをやってほしい。
おばあちゃんにとってはもしかしたらストレスかもしれない。
きっと帰りの電車に乗っている頃には、行った場所や見てきたことは忘れています。
それでも母からしたら親孝行したい気持ちが強いんだと思います!
いつか、私が母達を連れていけるようになりたいなぁと思いました。
息子もおばあちゃん達にはもう慣れているのでにこにこで行けました♬
おばあちゃんも、始めは距離を置いていたのが、息子にちょっとずつ慣れてきて、次の日には自分から抱っこするように(*´ `*)
認知症の症状
改めて思った介護の大変さ。
私も職業柄、高齢の方とは沢山接してきたので、特に負担には感じない方だと思っていました。
初めて1泊一緒に過ごして、頭でわかっているのと、実際に経験するのはやっぱり違いました。
◎さっきまでおなかぺこぺこだって言ってたのが、ご飯が始まった途端に、
「まずい!もういらない!」「やだ!食べたくない」
◎花火を楽しみにきていたのに、
「まだ終わらないのかな?あとどれくらい?」
眠かったらねていいよー!ってベットに誘導したら
「全然寝れないんだけど、ここはどこだっけ?」
「起きたら知らないとこにいる。びっくりしちゃったよ」
って深夜に何度か起きてきたり!
母と私の価値観
息子も、ごはん中、子供専用の椅子がなかったので膝の上に座らせていたのですが、目の前に並べられたら料理をぐちゃぐちゃにしようとしたり、タイミングが合わなくてごはん拒否!!
イヤイヤが始まってしまいました。
今回息子にはレトルトのベビーフードを持参してきたのですが、母は栄養士なのもあって、レトルト反対派です。
私もそう育ってきました!
全然お嬢様というわけではないのですが、カップラーメンやマクドナルドは中学生まで食べさせてもらえなかったです!
(反動でめちゃくちゃ食べましたが笑)
つまりレトルト=身体に悪いもの
で育っています。
今ではそんなことないから上手に取り入れていけばいいって思うんですけど、母は違います。
私も価値観の違いだから別にいいんだけど、正直母の前だとなんとなく出しづらいです(ーー;)笑
そして母は息子の月齢を考えずに、何でもかんでも与えようとします。
もちろん死ぬわけじゃないし、母にしたら4人目の赤ちゃんだし、神経質になるのはよくないって思うんですけど、私は「初めての子供」です(=わからないことだらけです!笑)
好き勝手されるのが嫌なわけではなくて、やっぱり大丈夫かわからないから、心配になります(>_<)
そんなごはん中に「こんなレトルトばっかじゃさ、お母さんの味なんてなんにもないね!わかるわけないね!」
離乳食を作るのはキライじゃないし、息子も喜んでくれるので、遠出する時以外は全部手作りでやっている!っていうのが私の中であったので
イラっ(-_-)
・勝手に母の価値観で決め付けられたこと。
・私が頑張っていると思っていることを否定されたことにイラっとしました。
自分もおなかぺこぺこだったので、余計お店の人の目の前で否定的な発言をするおばあちゃんや、いつもは素直なのに、ここでは暴れる息子にイライラ。。。さらに母からの言葉でとどめ。
でも、母がそういう言動をとったのは
レトルト(=母から見たら悪い物)を可愛い孫に食べさせたくないから、自分達のごはんからどんどん食べさせようとするんですよね。その気持ちもわかります!
なので、私も一息ついて、、
(母の気持ちと自分の気持ちを分析して、そんなイラつくほどのことでもない!と思えました笑)
お母さんはおばあちゃんを、私は息子をあやしながらなんとか食事が終わりました。
違いを理解する
よく子供(親からしたら孫)のことについて、親と喧嘩する話も聞きますが、
すでに経験していることって、誰だって初めてより余裕があると思います。
私のお母さんや先輩ママはもうわかりきっていることでも、私は「初めて」
ちょっと前までは私も妊婦で、何が必要なんだ?!出産てどんな感じ!?お腹張るんだけどどうしよう!!なんて悩みまくっていたのに、今となれば妊婦さんに「大丈夫!」って言っちゃいますもんね笑
そして、お母さんと私は時代も環境も違う。
母も昔の子育て法とは全然違うってびっくりすることが多いようですが、
どの時代や環境でも、「自分の軸」がしっかりしていれば、自然と答えは見えてくると思います♬
もう1つ大事なのは
「大丈夫なのはわかるんだけど、私は初めてだから、不安がある。心配になる」ときちんと伝えることだと思います!
私は、母の意見を参考にする時もあれば、聞き流す時もある。
影響力は絶大でも「お母さんの言葉は絶対」じゃないと思っています。
先輩ママのふいな一言に救われる時もありますよね!
おばあちゃんと赤ちゃんは一緒
帰ってから振り返れば、息子とおばあちゃんは一緒。
赤ちゃんに戻っているだけなんだなと思いました。
息子はおばあちゃんみたいにまだ言葉で話せないから泣いて暴れただけ。
食事の時は、おばあちゃんと息子が同じ「嫌だ。何かが不快だ。思い通りじゃない。」を違う表現方法で伝えてくれていただけでした。
朝から何回も電話をしてきて、何回も同じ話を繰り返して、おばあちゃんは必死にいつもと違う環境に慣れようと不安を隠していただけでした。
疲れた時、不安な時ほど否定的な言葉が多かったように思います。
前の記事でわかっていたはずなのに、まんまとイラっとしてしまいましたわたし。。笑
まだまだです。
認知症の方に限らず、不安がある時、自分だってそうなりやすいと思いました。
素直にそのまま表現するか、しないかなのかなー?
もちろんその中でも楽しそうにしている時や、笑っている時間があるので、すぐに忘れてしまうとしても、来てよかったなと思います。
息子にとってはびっくりするくらいたくさんのデビューをさせてもらいました★
帰りも道がわからなくなってしまったおばあちゃんの家まで見送って、私の任務は終了です!!
こう考えると、買い出しに出かけるだけでも、突然道がわからなくなって、自分がどこにいるかわからなくなる。
出るのが億劫になってしまう気持ちもわかりますね。
連れて行ってくれた母に感謝です♡ありがとう!
ライター:リセスタフィジカルトレーナー 郁実